道路陥没…きょう水の使用を控えて 午後2時〜5時の間、救出のため集中的に作業する予定 知事「この3時間以外に家事、作業するよう工夫をお願いしたい」 現場付近に小規模な空洞8カ所確認
八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、県は3日、運転手とみられる男性の救出に向けた最善の環境を確保し、流域下水道管の水位を可能な限り下げるため、4日午後2時から午後5時までの間、該当の12市町で可能な限り水の使用を控えるように呼びかけた。
大野元裕知事は「水を使用する家事、作業はこの時間帯以外に行うよう工夫をお願いしたい。集中的な時間をつくることによってどのような作業ができるかを確認する」と説明した。
1日に完成したスロープを使った支障物の除去が進み、重機の安定性を確保しながらさらなる支障物を撤去する必要があることから、新たなスロープの造設に着手した。4日午後2時までの完成を目指す。
北田健夫下水道事業管理者は「道路側からのアプローチを行う。さらに流域管に近づけると考えている」と話した。
県は陥没の原因とみられる下水道管の破損状況を調べるため、下流から飛行ドローンを使った調査を実施。
作業員の安全と十分なデータを確保できないため、4日は船型のドローンでの調査を予定している。
現場付近の路面下空洞調査でレーダーに小さな反応があった地点で実施した詳細調査の結果を発表し、緊急性の高い空洞は認められなかったものの、緊急性の低い小規模な空洞が8カ所確認されたと発表した。
8カ所のうち、陥没発生箇所に近い2カ所については、空洞を解消する補修工事を開始。残り6カ所も速やかに補修工事を行う。
4日で発生から1週間を迎えることについて、大野知事は「時間がかかっていることは極めて遺憾。
県としては草加八潮消防を中心とした方々が救出を行うために、最善の環境を迅速に整えることに引き続き全力を尽くす」と述べた。