空飛ぶクルマ実験 つくば 建築研究所が見学会
国立研究開発法人「建築研究所」(つくば市)は18日、次世代の移動手段として期待される「空飛ぶクルマ」の飛行実験のマスコミ向け見学会を同市のつくばヘリポートで開催した。
建築研究所では、将来的にビルの屋上などに空飛ぶクルマの離着陸場が設置された場合に備えた環境整備を検討している。
飛行実験で使用されたのは、運航業務を受注した航空関連会社「AirX」(東京)が用意した中国製の2人乗りの空飛ぶクルマ(重さ約450キロ)だ。電動の自動操縦で、翼を広げた際の大きさは約7メートル四方。無人運航で、上空を時速30キロ程度で航行したり、ホバリングしたりした。
建築研究所の材料研究グループの宮内博之・上席研究員は「空飛ぶクルマは都市環境を変え、建物屋上が新たな交通のハブとして機能する。多方面にわたる建築側の環境整備が必要となるので、検討を本格化させたい」と話した。