伊藤詩織さん、2月20日午後の会見中止 監督映画「国内向け編集版」の上映会も中止
自身の性被害をテーマにジャーナリスト伊藤詩織さん(35)が監督を務めたドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」で監視カメラ映像などが無断で使われていた問題を巡り、伊藤さんは20日午後に予定していた日本外国特派員協会(FCCJ、東京都千代田区)での記者会見を中止した。
◆問題点を指摘する元弁護団の会見は開催
同時に予定していた日本国内向けに編集したとされる映画の上映会も中止となった。FCCJが東京新聞の取材に明らかにした。
中止の理由について、担当者は「分からない」とした。
伊藤さんは代理人弁護士とともに、海外で公開済みの作品に、監視カメラの映像を提供したホテルの許諾を得ないまま使用したことなどについて、説明を予定していた。
監視カメラ映像の無断使用などの問題は、伊藤さんの性被害に関する民事訴訟などで支えた元弁護団が指摘してきた。
この弁護団とその代理人の佃克彦弁護士は20日午前、FCCJで記者会見を開き、伊藤さんの映画が抱えている問題点を説明した。