石破首相また謝罪 予算成立後の「強力な物価高対策」発言で「ご心配、ご迷惑。申し訳なく思う」
石破茂首相は27日の参院予算委員会で、公明党の斉藤鉄夫代表と25日に官邸で面会した際に、現在審議中の25年度予算案成立後に新たな「強力な物価高対策」に意欲を示したとされる発言について、謝罪した。
首相の発言は面会後、斎藤氏が取材に明かしていた。参院での予算案審議中に、予算成立後のさらなる物価高対策に意欲を示したとする発言には、野党が「参院軽視」と猛反発し、今の予算案で対応するよう求めているほか、自民党からも疑問の声が出ている。
石破首相は、この日の委員会冒頭で自ら発言を求め「3月25日の斎藤代表との面会における私の発言で、参院予算委員会の審議中にご心配、ご迷惑をおかけすることになり、申し訳なく思います」と謝罪した。
その上で「物価高対応に向けて新たな予算措置を打ち出すということを申し上げたのではない」と理解を求め「令和6年度補正予算や、令和7年度予算案に盛り込んでいるあらゆる政策を総動員し、物価動向や上昇が家計や事業活動に与える影響に細心の注意を払いつつ、物価高の克服に取り組んでいく旨を申し上げた」と、釈明した。
現在審議されている25年度予算案については「早期成立に向けたご理解をたまわりますよう、お願いいたします」と述べ、早期成立への協力を求めた。
石破首相は今月に入り、高額療養費制度の今年8月からの負担限度額の引き上げ方針をめぐる判断の迷走や、新人議員15人に対する1人10万円の商品券配布などでも、国会で謝罪に追い込まれており、国会での謝罪が続いている。