アイリスグループのプレスリリース

生活用品販売のアイリスオーヤマ（本社仙台市）は、随意契約した政府備蓄米について、5キロ2160円の税込価格で、6月2日に販売開始予定であることを27日、公式サイトで発表した。また同社通販サイト「アイリスプラザ」では、5月29日から予約販売をスタートすることも告知した。

備蓄米の販売価格、発売日が具体的に公表されるのは初とみられる。備蓄米をめぐっては、小泉進次郎農相が入札制から随意契約に変更し、27日の段階で19社から計約9万トンの購入申し込みがあったことを農水省が発表。小泉農相は想定店頭価格を「5キロ2160円」としていたが、アイリスオーヤマはその想定値と同一価格となった。

同社は発売日の6月2日は、通販サイト「アイリスプラザ」と、傘下のホームセンターのダイシン幸町店（仙台市）、ユニディラゾーナ川崎店（神奈川）、ユニディ松戸ときわ平店（千葉）の3店舗で売り出す。商品名は「和の輝き5kg（『政府備蓄米』印字シール）」で、税込2160円。アイリスプラザでは別途送料が付くことや、1人1点限り、月1回の購入限定、会員登録が必要となることも告知した。また発売日などは27日時点の目標値で、変更になる可能性もあるとした。

同社は「亘理精米工場にて当該米を精米し、アイリスオーヤマ公式通販サイト『アイリスプラザ』およびアイリスグループのダイユニカンパニーの店舗にて、順次販売を開始します」と予告。コメの供給不安の状況などとともに、同社が東日本大震災の被災地支援や農業復興のため13年から精米事業に参入し、自社で精米から流通、販売まで完結できることも説明した。