「ひずみ集中帯」が震源、阪神や新潟中越も圏内
大阪府北部で最大震度6弱を記録した今回の地震は、新潟県から兵庫県南部にかけて延びる「新潟―神戸ひずみ集中帯」と呼ばれる地域で起きた。
日本列島周辺ではプレート(岩板)同士がぶつかり合い、列島の地盤には絶え間なく力が加わっている。集中帯では地盤のひずみが特にたまりやすく、活断層も多い。
新潟―神戸ひずみ集中帯では、阪神大震災(1995年)や新潟県中越地震(2004年)、長野県北部地震(14年)など、大きな地震が頻発している。
今回の震源近くには、マグニチュード(M)7級の地震が予想されている「有馬―高槻断層帯」「生駒断層帯」「上町断層帯」が走る。
いずれも30年以内にM7〜7・5程度の地震の発生が懸念される主要な断層だ。
特に危険性が指摘されていたのは上町断層帯で、30年以内の発生確率は2〜3%と高く、専門家が警戒を呼びかけていた。