西日本豪雨で死者50人超、各県で不明者の捜索続く
活発な梅雨前線による西日本を中心とした豪雨で8日、被害の大きかった岡山、広島、愛媛の各県などでは警察や自衛隊が安否不明者の捜索を続けた。
広島県呉市や東広島市で新たに3人の死亡が判明し、死者は計54人となった。
気象庁は8日早朝、愛媛、高知の両県に大雨の特別警報を出した。
特別警報は岐阜県にも7日から出しており、土砂災害への警戒を呼び掛けている。
総務省消防庁などによると、8日時点で安否不明者は40人以上。
北陸から九州にかけての23府県で、計約190万世帯、約430万人に避難指示・勧告が出ている。
岡山県倉敷市によると、同市真備町地区では堤防の決壊で広範囲が水没。
建物の屋上などに避難し、取り残された数百人の救助活動が夜を徹して行われた。
愛媛県宇和島市などでは、土砂崩れで道路が寸断された影響で一部の集落が孤立している。
京都府警によると、大雨により京都府綾部市で住宅2棟が倒壊した現場で心肺停止状態の男女2人が見つかった。
5日以降の共同通信の各府県まとめでは、死者は広島26人、愛媛18人、岡山3人、山口3人、滋賀、大阪、兵庫、福岡で各1人の計54人。
JR東海と西日本は東海道新幹線と山陽新幹線との直通運転を8日の始発から再開した。