「人骨の粉砕…ハンマーでやれと言われた」障害者に不適切な作業や約1500万円の不正受給 障害者就労支援施設に行政処分
水俣市内の障害者就労支援施設が約1500万円の不正受給に加え、障害者に人骨の粉砕など、不適切な作業をさせたとして熊本県から事業者指定の取り消し処分を受けたことが明らかになりました。
処分を受けたのは水俣市の障害者就労支援施設「希望の輪」を運営する「さくら福祉会」です。
障がい者支援課 米澤祐介 課長「県が指定している傷害福祉サービス事業所において、報酬の不正受給等の事実が判明しました」
熊本県によりますと「希望の輪」は2016年から5年にわたり、当時の利用者34人に対し、食事や送迎などのサービスを提供していないにもかかわらず、虚偽の活動記録を作成し、県や水俣市などから給付費1500万円近くを不正に受給していたということです。
また、複数の利用者に対し、人骨の粉砕作業など、就労支援として極めて不適切な作業をさせていたことも明らかになりました。
「人骨の粉砕」は「さくら福祉会」が請け負った墓じまいに伴う作業だったということで、県の聞き取りに対し利用者は「ハンマーでやれと言われた」、職員は「利用者が興味を持ったからやらせた」と答えているということです。
さくら福祉会は不正受給などについて認めているということですが、処分の取り消しを求め、裁判を起こしています。