北野武監督の新作「首」がカンヌ映画祭に出品「当たればひと儲けだな」
北野武監督(76)の新作映画「首」(今年秋全国公開)の完成披露報告会が15日、都内で開催された。
北野監督の新作映画は「アウトレイジ」3部作(2010〜2017年)以来、6年ぶり。2019年12月に出版された北野監督による歴史小説を映画化した。
物語の舞台は戦国時代。北野監督は本能寺の変を策略する羽柴秀吉役として出演している。
北野監督は「よく見るのはNHKの大河。どうも出世物語にしていて、人間の業とか、欲とかが描かれていない」と指摘。
続けて「自分が撮ればこうなるという発想でやって、だいぶ苦労したんですけど出来上がって。今度の映画ができたのはスタッフならびに役者さんのおかげ。ありがとうございます」と感謝を述べた。
コロナ禍での撮影ということで、大変だったこともあったという。「田んぼの中で泥だらけになったり、かわいそうだった」と振り返り、「皆、映画のせいにしちゃいましょう。あと角川のせいにしちゃいましょう!」と笑わせた。
また同作は、世界三大映画祭の1つ「第76回カンヌ国際映画祭」のカンヌプレミア部門で正式出品されることが発表されている。
これについては「知り合いのカンヌの人に聞いたら、コンペティションの枠にあてはまらない強烈な映画だということで、プレミアをつけて別個でやりたいという。当たればひと儲けだなと、うれしい限りです」と語った。