石川県への義援金、170億円=ふるさと納税「過去最速」―能登地震
能登半島地震で大きな被害を受けた石川県に各地から寄せられた義援金が、発生から1カ月となる1日までに170億円近くに達した。ふるさと納税サイトを通じた返礼品なしの寄付も過去にないペースで集まるなど、支援の輪が広がっている。
県によると、1月30日時点で入金が確認できた義援金は22万3365件、約169億2500万円に上った。関係団体でつくる委員会で配分を決定し、市町を通じて被災者に届ける。
ふるさと納税サイト「さとふる」(本社東京)は2016年の熊本地震以降、返礼品なしで被災自治体に寄付し、関連する事務作業を被災地外の自治体が代行する災害支援の仕組みを設けている。
能登半島地震では31日時点で約8万4000件、総額12億6000万円を超えた。担当者によると、これまでで最も速いペースといい、「連日の報道などで関心が高まっているのでは」と驚いていた。
京王百貨店新宿店(新宿区)では24〜29日、石川と福井両県の物産展が開かれ、多くの人でにぎわった。
「応援したいと思って来た」というパートの30代女性は、金沢市名物の金箔を使った和菓子を購入。会場に設置された募金箱の前で足を止める人も多く、寄付をした70代の無職男性は「現地には行けないが、できることはしたい」と話した。