ヤマハ発動機、日高祥博社長が辞任 家族のケアに専念
ヤマハ発動機は30日、同日付で日高祥博社長(61)が辞任したと発表した。
同社は「家族のケアに専念するために辞任したい」と本人から要望があったとしている。渡部克明会長(64)が社長を兼任する。
日高氏は9月、静岡県磐田市の自宅で同居する家族から腕を切り付けられ、軽傷を負っていた。
同氏は「次期中期経営計画策定に向けた大切な時期。渡部会長をはじめとする経営陣に私の意思をご理解いただき、お任せすることとなった」とコメントした。
後任の渡部氏は1982年にヤマハ発に入社後、2007年にはベトナムのグループ企業で社長を務めた。22年1月から代表権を持つ会長を務めてきた。
同氏は「現中期経営計画の総仕上げを行い、25年からの次期中計策定と実行に向け、経営のかじ取りを行う」とした。
また、設楽元文上席執行役員(61)が10月1日付で副社長に就任する人事も発表した。