中学生が修学旅行中に壊した“大地の芸術祭”の作品…賠償金674万円で新潟市と十日町市の和解成立 新潟市は保護者に賠償求めず全額負担
2022年4月に修学旅行中の新潟市の中学生によって、“大地の芸術祭”の作品が壊された問題で、新潟市が十日町市に674万円の損害賠償金を支払うことで和解が成立したことが分かりました。
2022年4月、修学旅行中の新潟市の中学生が、新潟県十日町市にある越後妻有里山現代美術館MonET(モネ)に展示していた大地の芸術祭の作品2点を壊しました。この問題をめぐり、十日町市は新潟市に損害賠償を請求。新潟市と十日町市は、壊された美術作品の算定額について協議を続けてきました。
その結果、新潟市が十日町市に損害賠償金として674万円を支払うことで合意し、12月新潟市議会で和解案を可決。1月30日に開かれた十日町市議会の臨時会でも和解案が賛成多数で可決し、和解が成立しました。
■新潟市は保護者に賠償求めず全額負担
新潟市役所
新潟市によりますと、当時の学校が行った聞き取り調査などの中で、生徒たちから「柵に当たって動いてしまった」などの言葉があり、警察の捜査でも故意であることは立証されなかったということです。
こうした状況を受け、新潟市は加害者が特定されていないこと、修学旅行という教育活動中の出来事だったことを考慮し、市で賠償金を全額支払い、保護者などには賠償を求めず、賠償額については保険を適用するということです。