過去の摘発事例紹介、警察対策か 風俗スカウトグループ代表を再逮捕―警視庁
風俗スカウトグループ「アクセス」が全国の風俗店に女性を紹介していた事件で、グループが過去の摘発事例などをまとめ、新人スカウトに紹介していたことが20日、警視庁への取材で分かった。警察に摘発されないように注意喚起する目的だったとみられる。
同庁保安課によると、アクセスは新人スカウトがグループに加わった際、過去にスカウトらが摘発された事件のインターネット記事を紹介。ホストクラブの女性客や未成年者を風俗へ派遣したり、路上で女性に声を掛けたりすると取り締まりを受ける可能性があると説明していた。
2年間の報酬が約6300万円に上ったスカウトもいたが、税務署に収入を把握されにくくするため、口座振り込みと現金の2種類の方法で渡していた。
同庁と栃木、岐阜両県警などの合同捜査本部は同日までに、昨年10月、埼玉県川口市のソープランドに20代女性を紹介したなどとして、職業安定法違反(有害業務紹介)容疑で、グループ代表の遠藤和真容疑者(33)ら4人を再逮捕した。同容疑者の逮捕は5回目。