「いても立ってもいられず」 ふわっち刺殺事件、被害者の婚約者がYouTubeを開設→削除
動画配信サービス「ふわっち」で「最上あい」を名乗り配信を行っていた佐藤愛里さんが2025年3月11日に東京都新宿区の路上で刺殺された事件をめぐり、女性の婚約者を名乗る男性が26日にYouTubeチャンネルを開設した。だが、動画は3月27午後には、「コミュニティ ガイドラインへの違反」を理由に削除されている。
「今は生きようと思っています」
事件をめぐっては、容疑者の男が最上さんに金銭を貸していたこと、男が返済を求める訴訟を起こし、最上さんに約250万円の支払いを命じる判決が下っていたものの、最上さんが3万円返済後に連絡を絶ったことなどが報じられている。
一方、最上さんの婚約者を名乗る男性は事件が発生した11日にXのアカウントを開設。
「油井大顕」と名乗り、男と最上さんのトラブルについて時系列で説明を行っていた。
油井さんは26日にXで「死のうと思ってました。その日が来たら、まとめた動画を投稿しようと思ってましたが、死ねない理由が出来たので、今は生きようと思っています」とつづり、YouTubeへのリンクを投稿した。YouTubeは油井さんが開設したチャンネルで、15日に撮影されたものだと説明されていた。
動画の中で油井さんはこの日、最上さんの遺体と対面したことを明かし、「お線香ゼロだったし、汚い、綺麗とはいえない壁や床のところに一人で横になっているのを見て、いても立ってもいられずに、今日仕事をやめてきました」と報告した。
「なんとか僕にヘイトが向くようにしよう」
また、油井さんは動画の中で自死する意思をほのめかしつつ、最上さんがなぜ被害に遭ったのかを知らしめるために動画を撮影していることを明かし、「(最上さんが)亡くなったにも関わらず、叩かれている現状をなんとか僕にヘイトが向くようにしようと思ってます」と宣言した。
さらに油井さんは「刑事裁判で明らかになってしまったらまた愛里は叩かれるとおもうんですけれども、それまでは僕が叩かれるんだったら」と言い、「49日過ぎるので。49日の間は僕が叩かれてあいつがそうだったんだって言われれば、それでいいと思ってます」と話していた。
動画は3月27午後には、「コミュニティ ガイドラインへの違反」を理由に削除されている。