アンミカにも疑惑 “パリコレ詐欺” に怒りの声…非公式ファッションショーが横行する奇怪な現状
華々しい世界に、偽のトップモデルたちが――。ファッション業界に、現在 “パリコレ詐欺” が横行しているという。
「朝日新聞のファッション担当・後藤洋平編集委員は、先月、朝日新聞の公式YouTubeでパリコレ詐欺について語っています。パリ・コレの正式名称である『パリ・ファッションウィーク』の期間中、パリでは “パリコレとは関係ない” ファッションショーが大量に開催されています。それを“パリコレに出た” として、箔をつける業者が後を絶たないというのです」(芸能担当記者)
実は “パリコレ” という言葉を使っているのは日本だけ。実際はパリ・ファッションウィークに参加できる限られたブランドから招待された人だけがパリコレ出演者となるのだが、同時期にパリでおこなわれたショーに出ただけでも「パリコレ出演」と記載するブランドやモデルが後を絶たないという。動画内で、後藤氏は「たとえれば、メジャーリーグの開催期間中にアメリカで草野球の試合に出て “大リーグ出ました” と言っているのと同じようなこと」と指摘しているのだ。
パリコレ出演モデルと聞けば、世界的モデルと思ってしまうものだが、それが非公式ショーへの出演だと、印象は大きく違ってくる。
Xではパリコレ詐欺へ怒りの声も。
《パリコレ詐欺は草 マジで死ぬほど恥ずかしい》
《パリコレ詐欺ってマジもん詐欺師の権威付けのために利用されるからよくない》
《やっとパリコレ詐欺を糾弾するポストをみかけるようになった 紛い物は見苦しいからやめてほしい》
そして、こんなパリコレ詐欺への疑惑が取りざたされてしまったのは、「白って200色あんねん」でお馴染みのファッションリーダー、アンミカだ。アンミカといえば、パリコレ出演経験が売りなのだが……。
「2024年11月、『2024ベストフォーマルウェアアワード授賞式』に出演したアンミカさんは、『53歳になる私、来年パリコレ、ドレスで復帰いたします』と宣言。ワイドショーなどで話題になりました」(同)
アンミカは、1993年、20歳でパリコレに出演したと語っている。1990年設立の国内ブランド「beauty:beast(ビューティビースト)」がパリで開催したファッションショーだ。
しかし、今回、3月7日にアンミカが出演したのは、日本の会社「FOUR SIS & CO.(フォーシスアンドカンパニー)」のショーで、パリコレ期間中にパリでおこなわれた「そのほかの」ショーだった。主催はパリコレを運営する団体「フランス・オートクチュール・プレタポルテ連合協会」ではなく、カナダの「Global Fashion Collective(GFC)」がパリで開催したものだったのだ。
アンミカは3月7日、自身のInstagramに《30年振りに、パリでのコレクションに出演》と投稿しているが、
「恐らく指摘が入ったのでしょうが、投稿の《30年振りに、パリでのコレクションに出演》という文言に『(今回はGFC)』と追記しています。“パリコレ詐欺” ではないかという疑念を払しょくするため、正確を期したのかもしれません」(同)
芸術の都と称されるパリでは、なんとも奇怪な駆け引きがおこなわれているようだ。