中村義洋監督の深化するホラーへの眼差し 『呪いのビデオ100』から『見える子ちゃん』へ
日本映画界で独自の視点と演出を持ち味に活躍する中村義洋監督。脚本家としてキャリアをスタートし、数々の話題作を手がけてきた鬼才による最新作『見える子ちゃん』が、6月6日より劇場公開される。
原作は泉朝樹による人気ホラーコメディ漫画。突然霊が“見える”ようになった女子高生・四谷みこが、「見えないフリ」を貫いて日常を送ろうとする異色の設定を、中村監督は「本来見えないものが見えてしまうのに無視を決め込む、という発想にひかれた」と語る。
ホラーの緊張感と青春映画の爽やかさを併せ持つ、新たなホラーエンターテイメント。人気オカルト系YouTuberたちも本人役で登場し、劇中の“動画企画”とも連動。SNS時代に対応した恐怖演出も見どころだ。これまで、それぞれ異なるアプローチで日本ホラー映画の可能性を追求し、観る者に忘れがたい恐怖体験を提供してきた中村監督。これまでの代表作を振り返れば、その期待はますます高まる。
