カンボジア北西部で、日本人およそ30人が現地当局に拘束された事件で、当局が摘発したのは警察官をかたる特殊詐欺の拠点とみられることが分かりました。

タイとの国境に近いカンボジア北西部のポイペト近郊で27日、現地当局が特殊詐欺の拠点とみられる建物を捜索し、日本人およそ30人が拘束されました。

捜査関係者によりますと、日本人らが拘束された建物は警察官をかたる特殊詐欺の拠点とみられていて、愛知県警が情報提供を受けて特定し、現地当局に捜索を依頼していたということです。

この拠点では、ほかにも外国人およそ20人が拘束されています。

ポイペトには詐欺グループの拠点が複数あるとみられていて、拘束された日本人らも警察官をかたる特殊詐欺などに関与していたとみられています。

日本人らは、首都・プノンペンの収容施設に移されていて、容疑が固まり次第、日本に強制送還される見通しです。