学校プールの水流しっぱなし、教諭に弁済求めた川崎市の対応を批判…署名1万7000人近くに
神奈川県の川崎市立小学校でプールの水を6日にわたり流し続けるミスを犯した教諭らに市が弁償を求めた問題で、市内の元教員らが21日、市役所を訪れ、市の対応を批判する署名を新たに約1万3000人分提出した。13日に提出された約3800人分と合わせ、およそ1万7000人近い反対の声が市に届けられたことになる。
この問題では、教諭と上司にあたる校長に過失があったとして、水道代など損害額約190万円の5割にあたる約95万円を2人に請求したことを市が8月10日に発表。損害を個人が負担するのは重すぎると、横浜市内の男性教諭(39)が疑問視し、同20日からインターネットで署名を集め始めた。
川崎市は今月15日になって、教諭側が請求額を支払ったと発表したが、市を批判する署名はその後も集まり続け、前回の提出から約1週間で1万人を超えた。
この日、市役所を訪れた元教員らは教育委員会と市秘書課で職員に署名を手渡した。その後に記者会見を開いた元教員らの一人、大前博さん(73)は「プールの管理は教員の業務ではない。市が損害賠償を教諭側に求めるのは不当だ」などと訴えた。
