1・5億円当選くじ、いまだ当選者現れず…無効まで4か月で売り場やきもき「早く換金して」
埼玉県鶴ヶ島市の宝くじ売り場で昨年販売された、1億5000万円の当選くじが換金されないままとなっている。
来年1月8日までに換金されなければくじは無効となり、当選金は自治体に納められる。担当者は「心当たりがある人はすぐに番号を確かめて」と呼びかけている。
換金されないままとなっているのは、同市三ツ木新町の売り場「鶴ヶ島カインズホームチャンスセンター」で販売された年末ジャンボ宝くじ。1等の一つ前の番号の「1等前後賞」に当選した。連番ではなく、バラ売りしたという。
8月末時点で当選くじは換金されておらず、売り場は「ご当選者を探しています」「未支払当選金額1・5億円」と書かれたポスターを貼りだし、購入者に確認を呼びかけている。期限までに換金されなかった場合は、全国の都道府県や政令市に分配される。
この売り場では、カウンターに金色の亀の置物を置くなど、運気アップに努めてきたといい、今田隆博店長(60)は「早く換金してほしい」とやきもきする思いでいる。売り場を利用しているという飯能市の82歳は「せっかく当選したのに、換金しないなんてもったいない」と目を丸くしていた。
宝くじ公式サイトによると、2022年度に「時効」となった当選金は合計99億円分に上り、1億円以上の高額当選くじ6本も含まれていた。同サイトは「全額が公共事業などに役立てられ、決してムダにはなっていないが、換金を忘れないように」と注意を促している。