《ぼったくりと批判殺到》京都・嵐山の人気カフェから「転売シャトレーゼ」が消えた 店員は「品薄で入ってこない」と説明
京都有数の観光地・嵐山エリアにある人気カフェが、大手食品メーカー「シャトレーゼ」で仕入れたケーキをそのまま提供していることが発覚した。
シャトレーゼは公式サイト内で、「転売・再販売・その他営利を目的としてのご購入は堅くお断りさせていただきます」と注意書きをしている。
シャトレーゼに問い合わせたところ、「弊社の製品で間違いないと考えております」と回答。
カフェ側からの問い合わせや許可願などは全くなかったとして、以下のようにコメントした。
「万が一商品管理や提供方法において過ちがありお客さまに多大なご迷惑をおかけするような事態にも繋がりかねず、さらには弊社のブランドを著しく傷つける可能性もあります。そのため、本部預かり案件として弊社としては弁護士とも相談しつつ厳しく対応してまいる所存です」
問題のカフェAは、JR嵯峨嵐山駅から徒歩15分ほど、人気観光地の「渡月橋」や「嵐山竹林の小径」なども近く、多くの観光客で賑わう一帯に位置する。“京都で最も美しいカフェ”を自称し、ヨーロッパ風の凝った内装で人気を集めている。
シャトレーゼのケーキは実店舗で購入すると、300円〜400円ほどのものが多いが、このカフェでは、飲み物とケーキのセットが1580円だ。NEWSポストセブンがシャトレーゼからの転売について報じたところ、ネット上では〈ぼったくり〉といった批判が相次いだ。
報道後、カフェAはどのような状況なのか。店舗関係者に話を聞いた。
「ここの社長は香港のやり手経営者で、この店には4億円かかっています。その椅子もこのテーブルもフランスから輸入したもので、100万円くらいします。時給も高いほうではありますが、私ひとりで注文、食事の提供、皿洗い、会計、在庫管理とやることが多くて大変です」
NEWSポストセブン取材班は9月中旬、再び同店を訪れた。中国人の男性アルバイトに、ケーキはあるか尋ねたところ、一転して表情を曇らせた。
「私、あまりわからない。オーナーから連絡が来て、“ケーキはもう品薄で入ってこない”ということしか聞かされてない」
そう言うと、男性はにわかに忙しそうに店内作業を始めて、会計時も顔を強張らせたままだった。メニューからケーキが消えたのは、本当に“品薄”が理由なのか──。