トランプ氏の集会近くで散弾銃など所持 49歳男逮捕 「3回目の暗殺試み防いだ」と保安官
米西部カリフォルニア州リバーサイド郡の保安官事務所は13日、大統領選の共和党候補トランプ前大統領が郡内で12日に開いた集会の会場付近で、車内に散弾銃や拳銃、大容量の弾倉を持った男(49)を逮捕したと発表した。ビアンコ保安官は記者会見で「おそらく3回目のトランプ氏暗殺の試みを防いだ」と語った。
銃器所持の目的などは明らかにしていない。銃弾を装てんした拳銃所持などの容疑で訴追され、12日中に釈放された。トランプ氏に近づくことはなく、集会への影響はなかった。
ビアンコ氏によると、逮捕されたのはベム・ミラー容疑者。米国政府の正当性を否定し、個々の市民が主権を持っており法律に従う必要はないと主張する団体の一員。車内からは銃器のほか、異なる氏名が記載された複数の旅券と運転免許証が見つかったという。
容疑者はジャーナリストと偽って集会での保安官事務所の警戒区域内に入った。保安官代理が乱雑とした車内の様子を不審に思い、捜索した。
トランプ氏は7月に東部ペンシルベニア州で演説中に銃撃され右耳を負傷。9月には男が南部フロリダ州のゴルフ場で待ち伏せて殺害しようとしたとされ、トランプ氏の暗殺未遂事件が続いた。