6434人が亡くなった1995年の阪神大震災から30年 午前5時46分の発生時間に黙とう
6434人が亡くなった1995年の阪神大震災は17日午前5時46分、発生から30年となった。
甚大な被害から復興へと歩んできた各地では、被災者や遺族らが祈りをささげ、節目の年を越えて記憶をつなぐ決意を新たにした。
兵庫県などが主催する追悼式典には天皇、皇后両陛下も出席される。
兵庫県内の復興再開発事業は昨年10月に全てが終結。30年間で震災当時を知らない人が増える中、今月に南海トラフ地震臨時情報が出されるなど各地で次の災害への危機感が募る。観測史上初めて震度7を記録した阪神大震災の教訓をどう生かすか、改めて問われる。
神戸市中央区の公園「東遊園地」では「1・17のつどい」があり、発生時刻に合わせ黙とう。
会場には竹や紙の灯籠が並び、被災者を忘れず能登半島地震などの被災地とともに歩んでいく思いを込めた「よりそう 1・17」の文字が浮かび上がった。
神戸市主催の追悼の集いも開かれ、震災で母と弟を亡くした同市垂水区の小学校教諭長谷川元気さん(38)が遺族代表として「より多くの人に防災・減災のスタートラインに立ってもらえるよう、震災から得た教訓を語り継いでいく」と誓った。
久元喜造市長は「悲しみを忘れることなく記憶とともに新たな時代へと歩み続ける」と述べた。
兵庫県公館での追悼式典では天皇陛下があいさつする。斎藤元彦知事らも出席し「1・17ひょうご安全の日宣言」が読み上げられる。