しょこたんから証書 つらい過去から「卒業」不登校、いじめ経験した10〜60代30人の「卒業を祝う会」
不登校やいじめ被害で苦い記憶になった学校の卒業式を新たな思い出に塗り替えてほしいと、不登校経験があるタレントの中川翔子(39)らが主催する「卒業を祝う会」が23日、都内で開かれた。参加者約30人に中川が卒業証書を手渡し「生き抜いた自分に自信を持って」とエールを送った。
参加者は3日間のフリースクール「空色スクール」に入学。過去の出来事や思いをオンライン授業を通じて振り返り、この日は締めくくりの式典だった。
参加者は10〜60代。いじめや性被害を受け不登校になったり、卒業式を欠席したりした人が出席した。祝う会では合唱曲「旅立ちの日に」を歌い、退場時は参列した家族らが花びらのシャワーを浴びせて祝福した。
家庭事情がきっかけで中2から不登校になり、卒業式に参加できなかった広島県に住むたかちゃんさん(37)=仮名=は「今日から新たなスタートが切れます」と満面の笑み。卒業生たちの充実した表情を見た中川は「不登校になったから不幸せということはない。自分に合ったルートで花は咲くと思っています」と力を込めた。