「逆さ桜」で花見客急増、「協力金」200円求める…シャトルバスなどの経費に
兵庫県小野市は、加古川左岸の桜の名所「おの桜づつみ回廊」について、4月1〜9日に訪れる花見客に、今季から任意で「環境保全協力金」の支払いを求める。
昨シーズンは約12万人が訪れて市内に激しい渋滞が発生し、警備費用もかさんだ。ピーク時には堤防道路の通行止めや最寄り駐車場の閉鎖を行い、分散や抑制を図って安全を確保する。
協力金は中学生以上200円、小学生100円。市民以外は2倍にする。現地やバス乗り場に職員を配置して集める。
市によると、昨年は警備やシャトルバス運行、駐車場整備、仮設トイレ設置などに890万円の費用がかかった。人件費や物価の高騰で今年は1200万円が見込まれ、協力金をこれら経費の一部に充てる。
回廊は、約4キロにわたり約650本が咲く桜並木と、水を張った田んぼに映る「逆さ桜」の光景が人気を呼び、ここ数年で花見客が急増。雑踏事故や渋滞を防ぐため、5、6日は新大河橋から粟田橋までの堤防道路を終日通行止めとし、河川敷の臨時駐車場を閉鎖。市役所と北播磨総合医療センター発着の無料シャトルバスを運行する。