スロバキア首相、銃撃され重体 政治的犯行か
中欧スロバキアのフィツォ首相が15日、銃撃され、病院に緊急搬送された。内容によれば、容体は重篤。銃撃犯は逮捕された。
同国の内相が会見で明らかにしたところによると、フィツォ氏は5回撃たれた。
初期の取り調べでは、発砲は政治的動機に基づいているとみられる。容疑者はこのほど行われた大統領選後に銃撃を実行すると決めていたという。
事件は同国中部の町ハンドロバで政府の会合が開かれた後に発生した。現地メディアの報道によると、銃撃犯は首相を出迎えようと会場の外で待っていた人々の中にいた。
銃撃現場をとらえた映像には、職員らが負傷したフィツォ氏を車に乗せ、猛スピードで現場を去る様子が映っている。
フィツォ氏は近くの病院に搬送された後、約30キロ離れた外傷センターにヘリで運ばれた。
フィツォ氏のフェイスブックの公式ページと同氏が所属する政党のウェブサイトに投稿された声明では、銃撃について「暗殺未遂」としている。
同国のチャプトバ大統領はフィツォ氏への攻撃は「民主主義への攻撃でもある」と銃撃を非難した。