“紀州のドン・ファン”元妻の須藤被告「目の前にいたら文句を言ってやりたい」野崎さんの死について感情問われ「私は何年も人殺し扱い」検察側の被告人質問
"紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家の男性を殺害した罪に問われた元妻の裁判員裁判で、15日、元妻への被告人質問が行われました。
元妻の須藤早貴被告(28)は2018年、和歌山県田辺市の自宅で、野崎幸助さん(当時77)に何らかの方法で致死量を超える覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われています。
これまでの裁判で須藤被告は「私は社長を殺していませんし、覚醒剤を飲ませたこともありません」と無罪を主張。11日の被告人質問で検察側が、捜査当時の証言との矛盾について指摘すると、須藤被告が“反論”。検察の「覚醒剤を野崎さんに頼まれたことをなぜ捜査段階で警察に言わなかったのか」という質問に対し、「警察にそう言ったところで信じてもらえると思わなかった」と答えました。
15日午後の検察側からの被告人質問で、「野崎さんが亡くなった後の感情は?」と聞かれると、須藤被告は「死体見たの初めでだったからビックリしたけど『無』ですかね。お金がもらえるまで時間かかるし面倒という感じ」と答えました。さらに検察側から「野崎さんが死んだことについて、今のあなたはどう思っていますか」と尋ねられると、須藤被告は「目の前にいたら文句を言ってやりたい」と回答。検察側が「文句とは?」と尋ねたところ、須藤被告は「もうちょっと死に方 考えてほしかった。私は何年も人殺し扱いなので。くそっ」と答えました。
犯行を示す直接的な証拠がない中、裁判所はどのような判決を言い渡すのか。注目の裁判員裁判は、18日に論告求刑が行われ、12月12日に判決が言い渡される予定です。