日経平均株価一時1100円安 トランプ関税で世界経済懸念
3日の東京株式市場で日経平均株価は4営業日ぶりに反落し、一時前週末比1100円を超える下げ幅となった。取引時間中では約1週間ぶりに3万9000円を下回った。トランプ米大統領が1日、メキシコなどへの追加関税を課す大統領令に署名した。世界経済に与える影響への懸念が改めて強まり、投資家のリスク回避姿勢が高まった。
関税引き上げ方針はすでに伝わっていたものの、正式な表明をきっかけに改めて株売りにつながった。東証株価指数(TOPIX)構成銘柄の9割以上が下げる全面安となっている。
メキシコでの生産台数が多い日産自動車が一時10%安に沈んだ。トヨタ自動車やホンダも大幅安となった。TDKや東京エレクトロンといった値がさの主力輸出銘柄の下げも日経平均を押し下げている。
米国はカナダとメキシコからの輸入品に25%、中国に10%の追加関税を4日から適用する。カナダとメキシコは報復措置をとる方針を表明している。