NYの移民シェルター「ルーズベルトホテル」閉鎖へ
ニューヨークは、正式な滞在資格のない移民にも寛大な政策で知られ、マンハッタンの中心部にある「ルーズベルトホテル」は、2年前の2023年5月にシェルターに改装され、南米などからの移民を受け入れてきました。
このホテルについて、不法移民対策の強化を掲げるトランプ大統領は、選挙期間中から、「移民が高級ホテルを占拠している」などと繰り返し批判の標的にしていました。
こうした中、ニューヨークのアダムズ市長は24日、このシェルターを数か月以内に閉鎖すると発表しました。
ニューヨークには、かつては平均で毎週4000人の移民が到着していたということですが、今は350人ほどに減っているということです。
このシェルターに滞在している移民は、NHKの取材に対し「けさ館内放送で閉鎖されることを知らされた。今、借りる家を探しているところだ」と話していました。
民主党のアダムズ市長は、トランプ政権の不法移民対策に協力的な姿勢をとりはじめていて、この背景について、収賄事件での市長に対する起訴を取り下げるよう、トランプ政権が連邦検察に指示したことを受けたものではないかという批判の声もあがっています。