日鉄興和不動産、初の木造マンション CO2排出を4割減
日鉄興和不動産は5日、同社初となる木造の賃貸マンション「リビオメゾン大岡山」(東京・目黒)をメディアに公開した。コンクリート造に比べ、建設時の二酸化炭素(CO2)排出量を40%以上削減できるという。内外装にも木材を使い、環境意識が高い人々に向けてアピールする。
三井ホームが設計・施工を担当した。鉄筋の代わりに木材を主要構造材に使っており、建築部材に275トンのCO2を貯蔵できるという。木造物件としての特色を出すため屋上を緑化したほか、内外装にも天然の木材を採用した。
マンションやオフィスは建築時のCO2排出量が大きいため、不動産デベロッパーは木造物件の普及に取り組んでいる。一方、コンクリート造に比べてコストが高く、付加価値を出せるかが課題となっている。