片岡愛之助が昨年11月末以来の舞台復帰 妻藤原紀香見守る中 大星由良之助で53歳誕生日飾る
昨年11月末、舞台稽古中に顔面骨折した歌舞伎俳優の片岡愛之助(53)が4日、東京・歌舞伎座「三月大歌舞伎」(27日まで)の初日で舞台復帰した。
同所では12年ぶりとなる「仮名手本忠臣蔵」の通し上演。夜の部の七段目から大星由良之助として出演した。“茶屋場”冒頭で目隠しを取り、顔があらわになると会場からは万雷の拍手が起こった。この日はくしくも誕生日。客席で妻の藤原紀香(53)が見守る中、53歳を最高の形で迎えた。
取材に応じた紀香は「今日の日を迎えられたことを本当にうれしく思います。ただただ感謝です」と涙ぐんだ。「いつも通りですが(愛之助)は“うれしい日だな”と言って出かけていきました」とこの日の朝夫婦で交わした会話も明かした。
昼の部では愛之助の叔父で人間国宝の片岡仁左衛門(80)が由良之助を演じた。通し上演では2009年以来の大役に客席からは「15代目」「大松嶋」と大向うが飛んでいた。