鹿児島・日置5人殺害、再び死刑 高裁宮崎支部、弁護側の控訴棄却
鹿児島県日置市で2018年、親族ら5人を殺害したとして殺人と死体遺棄の罪に問われた無職岩倉知広被告(45)の控訴審判決で、福岡高裁宮崎支部は13日、死刑とした20年12月の一審鹿児島地裁裁判員裁判判決を支持し、弁護側の控訴を棄却した。心神耗弱により完全責任能力はなかったとする弁護側主張を退けた。
平島正道裁判長は判決理由で「人を殺害することに抵抗感を感じさせない常軌を逸した凄惨な犯行」と指摘した。
判決によると、18年3月31日夜〜4月1日朝、祖母=当時(89)=方で小言を言われ、祖母と父=同(68)=の首を絞めて殺害。6日午後、伯父の妻=同(69)=ら3人を殺害した。