新橋の居酒屋路上に机や椅子並べ営業し営業停止処分へ 道交法違反発端では全国初
東京・新橋の居酒屋が、路上にテーブルや椅子を並べ営業し、交通を妨害したとして、東京都公安委員会から営業停止処分を受けることが分かりました。
行政処分を受けることが決まったのは、東京・豊島区の「VNTV international」株式会社で、この会社が運営する港区・新橋の居酒屋、「英勇屋三丁目店」は、2025年3月21日から21日間の営業停止処分となります。
「英勇屋三丁目店」は、2024年11月に東京・新橋の路上にテーブルや椅子を並べ営業し道路を不正に使用し交通を妨害したとして、従業員と「VNTV international」が警視庁に道路交通法違反の疑いで書類送検されていました。
この居酒屋を巡っては2023年4月から10月にかけて、警視庁が指導や警告を60回以上行っていましたが、指導後はテーブルなどを撤去するものの翌日には再び置くなどし、改善がみられなかったということです。
捜査関係者によりますと、道路交通法違反が発端で風営法に基づく営業停止処分が決定されるのは、全国で初めてだということです。
新橋周辺の飲食店街では、以前から複数の店舗で常習的に路上にテーブルや椅子を広げての営業が問題となっていて、警視庁愛宕署による指導・警告は、2023年が353件、2024年は10月末までに383件にのぼっていました。
道路にテーブルや椅子などを置くことで、火事などの緊急時に、避難することが遅れたり、緊急車両が通行できなくなることも想定できるため、警視庁は「こうした禁止行為はやらないでほしい」と呼びかけています。