きょう「バイデン氏VSトランプ氏」4年ぶり直接対決、世界中が注目する90分の討論会/展望
11月の米大統領選を前に、民主党のバイデン大統領(81)と共和党のトランプ前大統領(78)が27日、初のテレビ討論会に臨む。
2020年の前回大統領選以来、約4年ぶりの直接対決。支持率で拮抗する中、局面打開へ舌戦を交わす。
バイデン氏は刑事事件で有罪になったトランプ氏を追及。トランプ氏はインフレや不法移民対策を批判する。
南部ジョージア州アトランタでの90分の討論会は、どちらが大統領にふさわしいかを判断する機会として有権者の関心が高い。
主催するCNNテレビは「米史上最も重要な論戦になる」とした。
トランプ氏は、自身が受けた不倫口止めに絡む事件での有罪評決や21年の議会襲撃事件での起訴は「政治的な迫害だ」と主張。
バイデン氏は、トランプ氏を「重罪人」と呼んでおり、司法の公平性や民主主義の在り方が論点となる。
保守的な州で進む人工妊娠中絶規制の問題では、バイデン氏がトランプ氏が全米での規制を進めており女性の権利が奪われると非難するとみられる。
中東やウクライナを巡る情勢も議論する。
前回大統領選の第1回討論会は両氏が相手の発言を遮りながら罵倒し続ける異例の展開になった。政策論争を深めることができるか司会の力量も問われる。
ワシントン・ポスト紙が分析した各種世論調査の支持率平均では、勝敗を左右する七つの激戦州のうちジョージアなど6州でトランプ氏がやや優位だが、いずれも僅差。