増える野犬 和歌山市が対策を強化
和歌山市は、雑賀崎地区や加太地区で増えている野犬について、保護活動の時間を変更するなど新たな対策に乗り出すことになりました。
和歌山市では、雑賀崎地区や加太地区とその周辺の地域で、3年ほど前から野犬が増えていて、不安を覚える住民も出てきています。
最近では、野犬に興味本位で餌をやる人も出てきており、市では対策を強化していくことになりました。
具体的には、目撃情報が多い早朝の時間帯に保護活動を集中して行うことや、野犬に警戒されにくい保護のための新たなおりなどを導入するということです。
市では保護した野犬を希望する人たちに引き取ってもらうことにしていて、ことしはすでに37頭を保護したということです。
また、餌をやりに訪れる人たちに対して、やめるように指導も始めることにしています。
市は、こうした新たな対策の経費としておよそ170万円を盛り込んだ補正予算案を今月(9月)11日に開会する市議会に提出することにしています。
和歌山市の尾花正啓市長は「増える野犬に不安を覚える住民も多く、対策を強化していきたい」と話しています。