金龍ラーメンの竜のしっぽ、カニ料理店に取り付け 大阪
大阪市の繁華街・ミナミにあるラーメン店「金龍ラーメン道頓堀店」の運営会社「金龍製麺」は17日、訴訟を受けて撤去した看板の竜のしっぽについて、約15メートル離れたカニ料理店「大阪かに源」の立体看板に期間限定で取り付けた。10月ごろまでの予定という。隣接する土地所有者との訴訟で大阪高裁が5月、隣接地にはみ出ているとして撤去を命じる判決を出していた。
新たに取り付けたのは今年8月にオープンした「大阪かに源 道頓堀店」。同店の立体看板であるカニのはさみ部分に、撤去したしっぽを挟み込んだ。大阪かに源の武田源社長は「道頓堀の新名所として地域を盛り上げていきたい」と話した。
金龍ラーメン道頓堀店には巨大な竜の顔や胴体があり、側面の壁からしっぽが飛び出していた。昨年10月の一審大阪地裁判決は、しっぽ部分が土地の境界を越えていると認定。店側が控訴したが、高裁は棄却した。今年8月、しっぽ部分を切除して撤去した。