日・インドネシア首脳会談「日本の給食」で支援発表 狙いは
なぜ、いま「日本の給食」なのか。リポートです。
石破首相「インドネシアの子どもたちに栄養価の高い給食を提供したいという大統領閣下の思いに応えて…」
日本ならではの知見を活かし、インドネシアでの給食の普及に貢献したい考えを示した石破首相。
インドネシアでは、大統領の「肝いり」の政策で今月から無料の学校給食が一部地域で始まりました。
しかし、栄養不足が指摘されるなど、課題があるのが現状です。この改善に貢献しようと、日本が支援に乗り出します。
ある日本の政府関係者は「日本の給食の栄養価の高い献立や効率的な運営方法にニーズがある」と話します。
実際に日本の小学校を取材すると――
この日のメニューは、肉うどん、豆料理、鏡開きにちなんだ白玉ぜんざい、そして牛乳です。
学校栄養職員・三田芙美子さん
「しっかり栄養がとれて、食材にもこだわっていて、きちんと身体なり心なりが成長していけるような給食」
栄養やボリュームはもちろん、食事の大切さや楽しさを学べる献立がこだわりだといいます。
日本政府は今後、インドネシア側の関係者を日本に招待し、日本ならではの給食の現場を視察してもらう方針です。
ところが、実は中国も、インドネシアの給食への支援を表明しています。日本としては、他国に比べ質の高い支援で信頼を得たいところです。
国際情勢が不透明さを増すなか、インドネシアをはじめ東南アジア各国との間で外交の「土台」を固めることが重要になってきます。給食の支援は、その一環となりそうです。