みずほ銀でも行員が貸金庫窃盗 被害者2人、業界信頼に懸念
ずほ銀行は18日、貸金庫窃盗が同行で発生していたと明らかにした。事案があったのは2019年ごろで、当時の行員が関与し、2人が被害に遭い、被害額は計数千万円。対外的に発表しておらず、「顧客との関係を踏まえ公表していなかった」と説明している。三菱UFJ銀行の貸金庫窃盗事件に続くメガバンクの不祥事で、銀行業界の信頼低下が懸念される。
みずほ銀によると、当時の行員は既に処分した。処分の詳細は明示していない。被害に遭った顧客には対応を行ったほか、金融庁には事案を報告した。再発防止策として、鍵の保管方法などを見直したという。
みずほ銀は今年1月から、貸金庫利用の新規受け付けを原則停止した。
加藤勝信金融担当相は18日の閣議後記者会見でみずほ銀の貸金庫窃盗の疑いに関して問われ、「個々の事案についてはコメントは控える」とした上で「しっかりとした対応を金融機関に周知徹底していく」と述べた。
三菱UFJ銀では、東京都内の店舗の貸金庫から行員が金品を盗んでいたことが判明していた。