橋下徹氏 維新合意の高校無償化を猛批判「日本の教育にものすごい弊害」知事時代の政策との隔たりに落胆
元大阪府知事の橋下徹弁護士(55)が12日、カンテレ「旬感LIVE とれたてっ!」(月〜金曜後1・50)に出演し、古巣の維新が自民、公明合意した高校無償化について「ものすごい欠陥だらけの政策」と痛烈批判した。
橋下氏が府知事時代に目指した教育改革は「学校の統廃合の問題だったり教育格差是正の問題だった」と振り返る。また、補助金を受け取る私立に「便乗値上げをさせない」ことも念頭に置いた政策だったと主張する。
しかし今回、維新が与党とまとめた政策はその懸案がまるで解消されていないように見えている。「授業料の上限制限がないので、補助金が入れば私立の学校は授業料を上げてきます」と、まずは額面通りに安い授業料で私立に通う可能性から疑問視した。
さらに問題視しているのが教育格差。「高額所得者に支援金を渡すと、高額所得者はそのお金で塾に通わせるなどでどんどん格差は広がります。持っている人には負担してもらう。これを抜かしてしまった。今回の高校無償化は日本の教育格差を拡大させるものすごい弊害のある政策だと思う」と、教育問題にとって逆効果になりかねないと批判した。
自身が15年前に考えた教育改革はまったく反映されることはないせいか「国会というのは浅いなあ、なんなんだろね。一生懸命Xで書いてるけど、フル無視されてるからね」と、珍しくもどかしそうな発言も口にしていた。