11キロ減ベッツが復帰の可能性、米開幕戦で初「MVPトリオ」なるか…ロバーツ監督「ベッツの状態、潮目は変わった」
◇24日(日本時間25日) MLBオープン戦 エンゼルス5―4ドジャース(エンゼルスタジアム)
ドジャースの大谷翔平選手が24日、古巣エンゼルスとのオープン戦に「1番・指名打者」で出場し、2打数無安打、2三振で途中交代した。27日の本拠地開幕となるタイガース戦までオープン戦は残り1試合。体調不良だったベッツに復帰の兆しが見え、27日に今季初めて「MVPトリオ」がそろう可能性が出てきた。
試合前、ロバーツ監督は胃腸炎のような症状に苦しむベッツについて朗報を明かした。監督は「今日は固形物を食べ、嘔吐(おうと)もなかったようだ。ドジャースタジアムで打撃、守備の練習をこなし、明日のエンゼルスとのオープン戦はプレーできると思う。潮目は変わったよ」と語った。
ベッツは東京に出発2日前、アリゾナのキャンプ地で胃腸炎のような症状を発症。東京遠征には同行したが、スムージーしか飲めない状態が続き、東京での開幕戦直前に緊急帰国した。前日に食事が取れない苦しい状態を明かし、「食べても食べても吐いてしまう。食べるのが怖い」と吐露。体重は11キロ減の68キロまで落ちてげっそりし、「どうすればいいのか分からない」と漏らしていた。
しかしこの日、発症してから初めて固形物も消化してことで、本拠地開幕のタイガース戦出場の可能性が広がった。東京で肋骨(ろっこつ)の違和感があったフリーマンも米国に戻ってオープン戦出場を続けていて、27日の米本土開幕で今季初めて「MVPトリオ」が名を連ねる可能性が出てきた。
元気な大谷は24日も「1番・指名打者」で出場。2打席三振に終わったが、体の状態は悪くなさそうだ。監督は25日の最後のオープン戦について「2、3打席立つだろう。彼に任せると思う。2打席で十分ならばそれでもいいし、3打席立ちたいならそうなる」と全幅の信頼を置いている。いよいよ本格的に始まるメジャーリーグ。ドジャースは21世紀初の連覇へ、「MVPトリオ」は欠かせない。