1人暮らしの90歳女性殺害 山形県警が捜査本部設置し犯人の行方追う 山形県内で殺人事件での捜査本部設置は2019年以来
山形県三川町で今月22日、1人暮らしの90歳の女性が自宅で死亡しているのが見つかりました。
遺体には多数の外傷があり、警察は殺人事件と断定、25日に捜査本部を設置し犯人の行方を追っています。
殺害されたのは、三川町横山の無職・阿部祥子さん(90)です。
警察などによりますと、今月22日の昼前、阿部さんの自宅を訪ねた60代の長男が1階の寝室で意識と呼吸がない状態の阿部さんを発見しました。
阿部さんは畳に敷かれた布団の上に倒れていて、その後死亡が確認されました。
遺体には頭や胸などに多数の外傷があり、警察による司法解剖の結果、それらの傷によって死亡したと判明。
警察は殺人事件と断定して25日、捜査本部を設置。82人態勢で捜査を行っていますが、現在のところ犯人の行方はわかっていません。
現場は、三川町役場から南西におよそ200メートルの住宅街にあり、警察や近くの住民によりますと、阿部さんは一人暮らしで60代の長男のほかに家族はいませんでした。
これまで、阿部さんから警察にトラブルの相談などはなかったということです。
また、阿部さんは三川町の阿部誠町長の親戚に当たり、阿部町長はYBCの取材に「明るく気さくな人だった。なぜ事件に巻き込まれたか分からない。町の安全確保のため、1日も早く事件が解決してほしい」とコメントしています。
山形県内で殺人事件の捜査本部が設置されたのは2019年に東根市のマンションで女性医師が殺害された事件以来です。