医師・高須幹弥が語る人間ドック不要論「デメリットが多く、必要ない医療を受ける可能性も」
「【がん検診】人間ドックは受ける必要あるのか?【健康診断】」と題した動画で、美容外科医の高須幹弥氏が人間ドックの必要性について語った。
自身の50歳の誕生日に公開されたこの動画では、盲腸部分切除手術の一連の経験を振り返りながら、「結局、手術しなくてよかったかもしれない」と思いを明かした。高須氏は、人間ドックによる検査での結果について「慢性の炎症を見落としても大きな問題にはならなかった」とし、必要のない手術が行われる可能性に言及。また、造影CTにおいてアナフィラキシーショックを経験したこともあり、「手術しなくても寿命に影響しなかったかもしれない」と考えているという。
さらに、がん検診に関しても、高須氏は厚生労働省が推進するもの以外の検査のエビデンスの薄さを指摘。「人間ドックは総合的な長期スパンで見ると受けないほうが良いのではないか」との見解を示した。ただし、一部の検査、例えば胃カメラや便潜血検査には意義があるとも補足し、これらの検査は単独でも受けられるとした。
動画の締めでは、高須氏が「経営者として周囲を納得させるために人間ドックを受けざるを得ない」とのジレンマを語りつつ、「結局、人間ドックを受けるかどうかは個々の判断に委ねられるべきだ」と視聴者に語りかけた。