岸博幸氏、激怒 自身も高額療養費制度を利用 利用者負担増の政府方針に「本当に頭にくる」
元内閣官房参与の岸博幸氏が23日、TBS系「サンデージャポン」で、政府が高額療養費制度の上限見直しの方針であることに「本当に頭にくる」と激怒した。岸氏自身も23年7月に多発性骨髄腫であることを公表している。
番組では高額療養費の制度について、政府が引き上げ方針であることを取り上げた。
岸氏は「そこを削るなら他を削れ。患者の気持ちを考えろ」とのフリップを紹介した。
岸氏は、これは「厚生労働省が進めちゃったのが、自民党が放置したという問題」だと前置きし「私自身も、2年血液のがんで治療をやってまして、毎月当然(治療に)行ってますので、毎月高額療養費制度のお世話になってますけども、これ、本当に効果が大きいです」と切実に訴えた。
この制度がなくなれば、治療を受ける人の生活は「当然圧迫される」といい「ある程度高齢の方なら、まだ治療もそこまで高度なことをやらないからいいが、例えば40代50代、子育て真っ最中の世代でお金がかかる。大事な制度」と、子育てなど、普通に生活をしていてもお金がかかる世代にとっては相当な影響を及ぼすと指摘。
「それを患者団体としっかり議論しないまま、厚生労働省は机上の議論だけで削ろうとするのか。それなら他に削れる部分は山ほどある。なぜこれが優先かと」「そんなにやって重篤な病気の人の治療回数を減らしたいのか」と怒り心頭。「本当に頭にくる」と激怒していた。