熱狂と興奮のMLB東京シリーズ「誰も話していない」大きな欠点とは…米メディアが指摘
カブス―ドジャースの開幕シリーズ第2戦が19日に東京ドームで行われる。
4―1でドジャースが制した18日の第1戦はドジャースの大谷翔平投手(30)が2安打、2得点の活躍。メジャー史上初となったドジャース・山本由伸投手(26)とカブス・今永昇太投手(31)による日本人開幕投手対決もあり、日米のファンが熱狂した。
そんな中、米紙「ウィチタ・イーグル」は18日(日本時間19日)、「東京シリーズには大きな欠点が一つある」と題した記事を掲載。「二つの数字を指摘したい。72と69」と両軍の先発が投じた球数を取り上げ「東京シリーズを通常の開幕日の2週間前に行うことには明らかな問題があり、誰もそれについて話していない」と報じた。
山本は5回72球を投げ1失点で勝ち投手となり、今永は4回69球で無失点のまま降板。カブスのカウンセル監督は試合後「70球をメドにしていたので4回終了での降板が適切だった」と早期降板させた理由を語っている。
同紙は「東京シリーズでシーズンをスタートさせる際の問題は、投手陣が完全に強化されておらず、準備ができているわけではないということだ。3月27日になると、今永と山本はどちらも90球から100球近くを投げる可能性が高い」と指摘。そのうえで「解決策がある。オールスターブレークの直前に東京シリーズを開催する方がはるかに理にかなっている。オールスターブレークのため、移動は問題にならない。プレーヤーは急ぐことなく、自分の可能性を最大限に引き出すことができる。パフォーマンスは史上最高になる」と7月開催を進言した。
「これにより、MLBは全30チームが同じ日に試合を行う従来の開幕日を迎えながら、東京シリーズで国際的な観客にアピールすることができるようになる。東京シリーズは素晴らしいアイデアだが、少し調整が必要かもしれない」
ファンも山本と今永の投げ合いをもっと見たかったはずで、検討する余地はあるかもしれない。