阿久根市の沖合に80年 ひっそりと眠る「紫電改」 慰霊祭 海底で新たな確認も 鹿児島
太平洋戦争末期、阿久根市沖に不時着した戦闘機「紫電改」が今も海に沈んだままです。不時着から80年となる21日、慰霊祭がありました。
阿久根市の沖合に80年、ひっそりと眠っているのは太平洋戦争末期に不時着した旧日本海軍の戦闘機、「紫電改」です。
この紫電改に乗っていたのが林喜重大尉。80年前の21日、アメリカの爆撃機B-29を迎え撃つため出撃しましたが戦闘中に被弾し、海に不時着しました。
先週行われた機体の潜水調査では新たに左右の翼と翼の機銃が確認されました。
【紫電改・林大尉機を引き揚げる会 肥本英輔 代表】
「どんどん戦争の記憶が薄れていく、あるいは伝えていく人がいなくなるという中で、機体そのものが直接見る人に語りかけてくるという力をですね、ぜひ信じて展示していきたいと」
林大尉命日の21日、行われた慰霊祭。関係者らが参列し冥福を祈りました。
地元の市民団体は、戦後80年・節目の今年中に、引き揚げたいとしています。
