ビーチで銃撃、16人死亡 首相「ユダヤ教徒標的のテロ」―豪シドニー
オーストラリア最大都市シドニー近郊のボンダイビーチで14日夕(日本時間同日午後)、2人の男による銃乱射事件があった。地元警察は、15日朝(同早朝)までに被害者15人と容疑者1人の計16人が死亡したと発表した。負傷者は約40人で、拘束されたもう1人の容疑者も含まれる。
警察によると容疑者2人は親子で、死亡した方が父親(50)、拘束された方が息子(24)。当局はテロ事件として捜査している。
現場はシドニー中心部から約8キロ東方にある観光地。付近ではユダヤ教の祭典ハヌカの行事が行われていた。アルバニージー首相は14日夜、記者会見し、銃撃事件は「ユダヤ教徒を標的としたテロ」との見解を示すとともに、「憎悪や暴力は受け入れられない」と非難した。
目撃者が豪メディアに提供した動画には、容疑者がライフル銃とみられる長い銃を撃つ様子が映っていた。警察によると、最年少の死亡者は10歳の少女。警察官2人を含む42人が病院に搬送され、数人が重体となっている。在シドニー日本総領事館によると、これまでに日本人が被害に遭ったとの情報はない。
