渡辺徹さん死去 61歳 敗血症 病気と闘った半生 10月舞台はほっそりした姿 榊原郁恵とおしどり夫婦
俳優でタレントの渡辺徹さんが11月28日午後9時1分、敗血症のため都内の病院で死去した。61歳。茨城県出身。
所属した文学座によると、11月20日に発熱、腹痛などの症状が出たため、都内の病院で検査を受け、細菌性胃腸炎と診断され、入院していた。その後、敗血症と診断され、治療を受けていたが、回復しなかったという。
葬儀・告別式を家族葬で行い、後日、お別れの会を予定している。
妻は歌手の榊原郁恵(63)で、おしどり夫婦として知られていた。榊原と長男で俳優の渡辺裕太(33)は会見の場を設けるという。
最近も仕事をしており、10月に東京、大阪で上演された舞台「今度は愛妻家」に出演。会見ではタイトルにちなみ榊原への感謝の思いを語っていた。
以前よりほっそりした印象を報道陣に指摘されると「役者バカですから、これまでも役によって太ったり、太ったり、太ったりしてました」と笑わせていた。
私生活では87年に2歳年上の榊原と結婚。結婚後はテレビ共演も多く、芸能界を代表するおしどり夫婦として知られた。長男の渡辺裕太(33)も俳優として活躍している。
一方で、若い頃から健康面に不安があった。刑事役でのデビュー時は走り込んでいたためスリム体形だったが、本来はポッチャリ。
マヨネーズが大好きな“マヨラー”で、1日6000キロカロリーを摂取するのも当たり前の大食漢だった。
こうした影響からか、30歳で急性糖尿病を発症。急激なダイエットやリバウンドを何度も繰り返していた。
2012年に虚血性心疾患と診断され、6時間にも及ぶ手術を受けた。
当時は榊原が健康面を考えて料理をつくっていたが、隠れて暴飲暴食を続けていたことが発覚。生活を改めることを誓った。
翌13年にも膵炎で入院。昨年4月にも大動脈弁狭窄症の手術を受けた。また、糖尿病を起因とする慢性腎不全のため、週3回の人工透析を受けていた。
ブログの最後の更新は先月19日。秋田県内で心臓病に関するフォーラムにゲスト参加し、食べた駅弁について報告していた。