草野仁

ＴＢＳの長寿紀行番組「世界ふしぎ発見！」（土曜・午後９時）が３０日午後７時から放送の「レギュラー最終回　３８年のありがとう！４００００時間から厳選世界ふしぎ発見！ベストワン映像　一挙大公開スペシャル！」でレギュラー放送最終回を迎えた。

この日は番組スタート時から司会を務めた草野仁、出演者の黒柳徹子、野々村真、岡田圭右、昨年４月から草野に代わってＭＣを務めてきた石井亮次、さらにミステリーハンターの面々も集合。

１９８６年４月１９日に放送スタート。歴史と遊ぶクイズ番組として、「世界へ行こう、世界を知ろう」をテーマに世界のあらゆるふしぎを、クイズとトークで解き明かしていった同番組。これまで訪れた国と地域の数は１７０という長寿番組。

同番組は１９８６年４月の初回放送から、世界各地を訪れ、放送回数１７２２回（特番含む）にわたって、その模様を届けてきた。最終回の３時間スペシャルでは、１７０の国と地域で撮影した計４万時間にも及ぶ取材映像の中から選ばれた極上の映像が流された。

３７年間、司会を担当した草野はこの日の放送の最後に「日立世界ふしぎ発見は歴史をテーマにした番組なんですね。不思議な出来事が起きていたとしたら、どうしてそんな出来事が起きたのだろうかなどということをみんなで想像して歴史と遊ぼうという番組でした」とまず回顧。

その上で「３８年という長さは実は１人の人間が２２歳で大学を卒業し、就職。３８年間務めると満６０歳。定年を迎える。つまり１人の人間にとって、一つの職業を全うする大変長い、長い時間なんです」と続けると「土曜の夜、３８年間も番組をやり続けてきたという歴史は過去には一切ありません。ということは大勢の視聴者の皆さんが応援、バックアップする声を世の中に届けて下さったからこそ、今日、我々は継続してくることができました。本当に皆様、この場を借りて失礼ですけれども、ありがとうございました」と話した。

その上で「私たちの番組はレギュラーとしては終わりを迎えることになりましたけれども、今後、形を変えて特別番組という形で放送をさせていただくことができるようでございます。その日にまたすべての方々とまたお会いできるといいなと思っております」と今後の特番化を発表。「本当にありがとうございます」と頭を下げ、最後は「それでは皆さん、不思議の世界でお会いしましょう！」の決めゼリフで番組を締めくくった。