性被害実名告発した元自衛官、クラファンで資金調達を検討 「申し訳ない気持ち」も…「お金が凄くかかる」
自衛隊所属先での性被害を訴えていた元陸上自衛官の五ノ井里奈さん(23)が3日、自身のツイッターを更新。
性被害を訴える活動の中での資金をクラウドファンディングで調達したい考えを示した。
五ノ井さんは、所属した福島・郡山駐屯地の中隊で日常的に性的な発言や身体接触のセクハラがあったとして、警務隊に被害届を提出。
検察庁は隊員3人を嫌疑不十分で不起訴とした。五ノ井さんは処分を不服として検察審査会に審査を申し立てた上で退職。
インターネット上で実名で被害を公表し、防衛省に第三者委員会による公正な調査を求める要望書と約10万人の署名を提出した。
9月29日、防衛省はこれまでの内部調査の結果、セクハラ行為を認めて謝罪。調査では他にも複数の女性隊員がセクハラ被害を受けたことが判明した。
五ノ井さんは自身に寄せられたメッセージに感謝するとともに「皆様にご質問があります」として文書を投稿。
「今まで取材を受けたり会館に行ったり検察庁の事情聴取(県外)に行ったりと全て実費で行ってきて、活動するにあたって交通費がきつくなってきています。そこで活動費をクラファンか何かの形でお集めして、その皆様からのご協力していただいた寄付金で交通費や活動等にあてて色々と活動できればと考えていますが、どう思いますでしょうか」と思いを打ち明けた。
「今、精神的にも波がある状態で、メンタルの先生もご紹介していただいていますが、毎週病院に通うのもお金がすごくかかるので検討中です。皆様のご意見をお聞きしたいです」と投稿。
「皆様が一生懸命、汗水流して働いたお金をいただくのは本当に申し訳ない気持ちがずっとあります」といい「大変申し訳ないのですが、少しばかりご協力いただけないでしょうか」と呼びかけた。
クラウドファンディングについては、反対の声が多ければ実施しないとして「皆様と一緒にあと少し、戦っていきたいと思います」と決意をつづった。