「あついぞ!」は「イメージダウン」…文言変更
猛暑のまち・埼玉県熊谷市を象徴する「大温度計」が今年も22日、同市仲町の八木橋百貨店前(正面東口)に設置された。
これまで記されていた「あついぞ!熊谷」のキャッチフレーズは「住みにくい町をイメージさせる」として、今年から「熊谷夏の陣」に変更された。
あついぞ!の文言は、暑さを逆手に熊谷をアピールしようと、同市が使っていたが、市は「暑さ対策日本一」を目指すとして、昨年度から事業名で使わないことにした。
同百貨店はこれに伴い、温度計の設置を終える方針だったが、継続を望む声が強く、文言を変えて続けることになった。
この日、除幕された大温度計は、従来の1日2回(午前11時と午後2時)、手動で気温を表示する構造などはそのままに、デザインを一新。
夏の陣のフレーズは、熊谷出身の放送作家・鶴間政行さんが考案した。
また、「猛暑はお得」のサブタイトルも付け、前日午後5時の気象庁の予報で、予想最高気温が35度以上になった日は「猛暑日サービス」として、商品の安売りなどを行うという。
同百貨店を経営する八木橋の宮地豊・執行役員は「市が使わない中、あついぞ!と銘打った温度計を使うのはどうかと考えたが、『やめないで』の声が予想以上に多く、言葉を変えて続けることにした」と話している。