今世紀末、温暖化で海面が81センチ上がり、気温は4・8度上昇の恐れ
今世紀末の地球の平均海面水位は、最近20年間と比べて最大81センチ上がり、平均気温は最大4・8度上昇すると予測した気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第1作業部会の第5次報告書最新案が22日、明らかになった。報告書の改定は6年ぶり。
人間の活動が原因で地球温暖化が起きている可能性は「極めて高い」(95%以上の確率)とこれまで以上に踏み込んだ表現となっており、二酸化炭素(CO2)の排出削減が急務の課題であることを示す内容。
今後の世界の温暖化対策の議論に大きな影響を与える。
報告書は、9月下旬にスウェーデンのストックホルムで開かれる世界の科学者と政府関係者らの会合で最終調整した上で確定し、公表される。
IPCCは、CO2排出量が今後どのように推移するか4種類のシナリオを想定して、将来の地球の気候を予測。
今世紀末の2081〜2100年と、最近20年間の1986〜2005年の平均を比較した。